紫綬褒章とは?読み方やその他種類と受賞者についてまとめ
みなさんこんにちはあやぴんです。
今回は定期的に話題となる「紫綬褒章」について簡単にまとめてみました。「名前は聞くけど一体どんなものなのかわからない」という方もいらっしゃると思いますので、参考にして貰えれば幸いです。
紫綬褒章とは?基本情報について
紫綬褒章(しじゅほうしょう)とは天皇が内閣の助言と承認により授与される褒章の1つです。歴史は古く、明治時代に太政官布告の褒章条例(1881年)で定められました。それ以降、現在まで続いています。褒章には紫綬褒章以外にも紅綬褒章など、全部で6種類があります。それぞれ授与する対象となる基準が異なります。
紫綬褒章の授与対象
「紫綬褒章については、年齢制限を撤廃し、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績等に対して、速やかに表彰する。」
紫綬褒章の授与対象は科学分野の発明などの学術分野やスポーツ芸術まで多岐にわたります。その分野で優れた業績を持つ方に表彰されれます。
実はもともとは学術系の分野のみ対象となっていました。が、2002年の改定によりスポーツや芸術も追加されています。同時に50歳以上の年齢制限も撤廃されています。
紫綬褒章の授与者
スポーツ
- 羽生結弦
- 内村航平
- 北島康介
- 谷亮子
俳優
- 角野卓造
- 大竹しのぶ
- 高畑淳子
映画監督
- 高畑勲
- 大友克洋
音楽家
- 五木ひろし
- 中島みゆき
- 久石譲
受賞者を見ると様々な分野から選べていることがわかります。その分野で特に活躍した方が授与しています。若い方から大御所まで年齢の幅も広いです。
他の褒章と授与対象
- 紅綬褒章「 自己の危難を顧みず人命の救助に尽力したる者」
- 緑綬褒章「 自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著なる者」
- 黄綬褒章「業務に精励し衆民の模範たるべき者」
- 紺綬褒章「公益のため私財を寄附し功績顕著なる者」
- 藍綬褒章「教育衛生慈善防疫の事業、学校病院の建設、道路河渠堤防橋梁の修築、田野の墾闢(こんぺき、開墾)、森林の栽培、水産の繁殖、農商工業の発達に関し公衆の利益を興し成績著明なる者又は公同の事務に勤勉し労効顕著なる者」
紫綬褒章の他に5種類の褒章があります。上記のようにそれぞれ判断基準が異なります。紫綬褒章が一番有名ではありますが、その他褒章も多くの人が表彰されています。
褒章の剥奪
褒章は犯罪などを犯すと剥奪される可能性があります。アテネ五輪ならびに北京五輪の男子柔道金メダリストである内柴正人氏が、事件を起こし紫綬褒章を剥奪されています。一度剥奪された人は授与者と名乗ることすら許されていません。
まとめ
紫綬褒章とその他褒章についてでした。内閣と天皇に認められた名誉ある賞であることがわかりました。毎年発表されるので、覚えておくと良いかもしれません。